ポカラは美しいヒマラヤ山脈を望むハイキングから体感するガチめの山行まで世界中の山好きが集う町であり、一方で引きこもりバックパッカーも優しく受け入れるアウトドアとインドアの共生する町です。

記載内容は2025年2月時点のものです。ご旅行の際は最新の情報も合わせてご確認ください。

目次

【ネパール(नेपाल/Nepal)】

タイムゾーンはGMT+5:45で、日本より3時間15分遅れています。15分単位は珍しいですよね。

公用語はネパール語です。

通貨はネパール・ルピー(रूと表記)で、記事中はルピーと記載します。
2025年2月現在のレートは1ルピーが1.0960円ほどですので、100ルピーなら日本での税込み110円の感覚ですね。

電源は220V(50Hz)でコンセントはBタイプ・Cタイプ・B3(D)タイプ、またはそれらのマルチタイプが一般的で、まれにAタイプにも対応したものもあります。

2025年2月4日 Day.154

6:00、まだ薄暗い中、宿をチェックアウトしてバスのピックアップポイントへと向かいます。

早朝のタメル地区

カトマンズからポカラへと移動

ピックアップポイントは先日のHimalayan Travelのオフィスの目の前、多くのツーリストバスが発着するTourist Bus Stopと呼ばれる道端で、予想以上に多くのバスが停まっています。

聞き込みをしながら道沿いを進み、見落として通り過ぎたのではと不安になるほど進んだ先でようやく「そのバスはそこに来るから待ってな」と。

6:30、別会社のバスが到着。自社路線ではなく委託か予約代行だったようで、乗り場がオフィス前ではなかった謎が解明されたところで乗り込みます。1,600ルピー(約1,789円)/人でした。

Open Visit Nepal Tourのバス

6:55、バスは予定より5分早く出発しました。Himalayanであれば水やスナックなどの軽食が提供されたはずが、こちらのバスにおいては水のみ。朝が早かったので軽食をアテにしていましたが残念……

カトマンズからポカラへは8時間半で休憩は3回(経路イメージ)

2箇所めの停車ポイント(Blue Heaven Restaurant)が食事休憩で、ノンベジのビュッフェランチが400ルピー(約439円)/人でした。

15:20、8時間25分でポカラのTourist Bus Parkへと到着しました。

カトマンズへ来た時の護送車のようなバスとは大違いで、ツーリストバスは適度に休憩を挟んでくれますし、その停車が休憩であることも教えてくれるので安心です。

宿はTourist Bus Parkからも近くて快適そうでしたのでNew Summit Guest Houseへ。

コンパクトながら良く手入れされた庭も可愛くて、天気が良ければ屋上から山々も見えます。1,875ルピー(約2,055円)/泊でした。

屋上からの景色(別日)

しかし、ここでカトマンズから引きずっている体調不良が悪化し、一晩中ずっと咳き込んでしまって一睡もできず……

2025年2月6日 Day.156

食事に出かけては部屋に籠るだけの生活で体調は少しは落ち着きましたが、ビザをケチって滞在期間も限られ、これではトレッキングどころかハイキングでも怪しい状況。

せめてライトなものだけでもと、ロープウェイでサクッと行けるサランコットの丘に行ってみることにしました。

宿のホストであり日本語もいけちゃうRajさんにロープウェイ乗り場までのローカルバスがないか聞いてみたところ、ロープウェイのチケットに送迎バスも含まれるそうで、ササッと電話でバスを予約してくれました。

ちなみに、形態はロープウェイですが海外ではロープウェイもケーブルカーも区別しないのが一般的なようで、現地では「Annapurna Cable Car」と呼称されています。

2025年2月7日 Day.157

5:00、レイクサイドのメインロード沿いでピックアップ。いくつかホテルなどを回って乗客を拾いながらロープウェイ乗り場へと向かいます。

Annapurna Cable Carの送迎バス

サランコットの丘

5:40、ロープウェイ乗り場に到着して始発のチケットを購入します。

Annapurna Cable Carの駅
Annapurna Cable Carのチケットカウンター

外国人は往復12ドル(約1,818円)/人または片道8ドル(約1,212円)/人で、私たちは往路のみにして帰りは歩いて降りることにしました。

意外としっかりしたロープウェイですが、これは2005年の日本国際博覧会(愛・地球博)で使用されていたものをリユースしているのだそうです。

Annapurna Cable Carの1号車

ロープウェイの頂上駅から少し歩いた場所に展望台があり、60ルピー(約66円)/人の入場料がかかりますが、高台の展望塔から山々をパノラマで見渡すことができます。

展望塔に到着すると周囲は少しずつ明るくなり、昇った太陽が霞がかった町と山肌を照らし始めます。

サンライズ
霞がかった山々
朝日が山肌を照らす

そんな景色の裏側では、展望塔は混雑してポジション取りは戦争ですし、中国人のドローンがフレームインして居座るわで撮影条件は悪め。

混雑した展望台

ドローンなんだから遠景からダイナミックに撮りゃいいのに、ロストが怖いからか近場をブィーブィーと長めのセルフィースティックでこと足りるような飛ばし方しやがって邪魔くせぇ。鳶か何かにさらわれてしまえ(呪)

ですので、朝日が昇った後はロープウェイ頂上駅の方に少し戻った途中のビューポイントに移るのもひとつの手です。

東側の展望はありませんが日の出を見た後ならば問題なし。少し木々が視界に入りますが空いていて落ち着いて北西方面の景色を楽しめます。

景色に満足した後は軽いハイキング気分で登山道をのんびりと歩いて下山しました。

サランコット下山中

テキトーに次発のバスでも拾おうとロープウェイ乗り場に行くと、朝の送迎バスの運転手が待っていて駆け寄って来ました。

どうやらロープウェイで降りてくるお話しになっていたようで、下山したお客さんたちを送り届けた後、心配して戻ってきてくれていたようです。

待っていてくれたバスのドライバー

バスではなくジープで町まで送り届けてくれたので、さすがに少額ながらお気持ちをお渡ししました。

2025年2月11日 Day.161

日付が飛んでお察しの通り、その後もアクティブは捨て回復に注力。メシを食べて道すがら日用品を買い足して宿に戻ってゴロゴロする、沈没にも等しい生活でポカラの滞在を終えることにしました。

中でもよく通ったのが宿からは割と遠いTibetan Pema Restaurantです。

ここのモモ入りのベジトゥクパは絶品で、200ルピー(約220円)とお財布にも優しいです。

ネパールは次回は快適な普通の旅行で来て、悠々とトレッキングでも楽しむとしましょう。

普段の旅行では沈没なんて絶対にできないですから、ある意味、状況に則した滞在だったということで……

……とか何とか自分に言い聞かせつつ、メインロードにポカラに来た時のバス会社のオフィスがあるので、そちらで明日のソノーリ行きのチケットを予約したら、今日も宿でゴロゴロします。