#7 ビートに飛び込め、波と踊れ、パンガン島郡(パンガン島・タオ島)
ランカウイ島を離れたフェリーはその見た目とは裏腹に海面を滑るように滑らかに航行を続けます。船を降りたらそこは第5カ国目タイです。
外洋に出てもベタ凪で揺れはまったくなく、ビール片手にデッキで過ごせたならさぞかし気持ちの良いことでしょうけど、船室からは出られずビールもありませんので、くたびれたシートへの尻の収まりを探りながらジッとしているほかありません。
記載内容は2024年8月時点のものです。ご旅行の際は最新の情報も合わせてご確認ください。
目次
【タイ王国(ราชอาณาจักรไทย/The Kingdom of Thailand)】
通貨はバーツ(฿と表記)で、記事中はバーツと記載します。
2024年8月現在のレートは1バーツが4.2432円ほどですので、25バーツなら日本での税込み110円の感覚ですね。
2024年8月15日 Day.44
フェリーは2時間半でサトゥーンのパークバーラー埠頭へと到着しました。時差があるので1時間巻き戻って時刻は11:00です。
パッと見は国際便の船が出入りしているとは思えぬ素朴すぎる港です。
タイのサトゥーンへ海路で入国
フェリーを降りるとタイ人と外国人とに列を分けられてそれぞれ入国審査です。遅々として進まぬ外国人の列を横目にタイ人の列は早々に捌け、そちらの係官は悠々と休憩モードです。空いたカウンターで外国人を並行で捌くなんて運用は存在しません。そんな景色にタイに来たなと強く実感したのでした。
さて、コロナ前くらいの旅行者であれば機内で出入国カードが配られ、狭い中でゴソゴソとボールペンを取り出して書いた記憶があると思います。しかし最近では事前にWebシステムにオンライン登録しておく方式が主流となりました。
ここタイの場合は2022年7月から空路に関しては出入国カード自体が廃止されており、陸路と海路についても2024年4月15日から2024年10月15日までの期間限定ながら一部の検問所を除いて出入国カードが不要となっています。1
そしてここサトゥーンはと言うと、残念ながらその一部に該当しており、TM6フォームとの再会となりました。
港町サトゥーンから交通の要所ハートヤイへ移動
まずは交通の要所となる都市に移動ということで、タイ南部の中心都市でハートヤイまで移動します。タクシードライバーをかわしながらフェリーターミナルの外に出ると左手にソンテウが待機しており、サトゥーンのバスターミナルまで10分ほど、40バーツ(約170円)/人でした。
ソンテウでは一緒になったインド人夫婦が「来月日本に行くんだ」と。こちらも年明けあたりにインドに行くよなんて返しつつ、インドのご飯は辛そうだよねと聞いてみると「No spicy, No food.」とニヤリ。不安です(笑)
ハートヤイ行きのバス(ミニバン)は100バーツ(約425円)/人。何時に出るのか尋ねると今すぐとのことで休む間もなく飛び乗り、2時間ほどでハートヤイ駅の近くの停車ポイントで降車しました。
宿泊は駅近のPacific Residenceで550バーツ(約2,334円)/泊、ごく普通のシティーホテルと言った感じで非常に快適。
この街に長期滞在する予定もないので店を開拓する必要性も薄いだろう考え、都合よく近くにナイトマーケットもあったので、そこで済ませました。
看板にはタイ文字が溢れる一方でヒジャブを被った女性が行き交い、チャーハンがカオパットではなくナシゴレン風であるなど、マレーシアとタイとのグラデーションを強く感じさせます。そんな風景についつい無意識にマレー語が出てしまいますが、親がマレー系という人も多いのか違和感なく通じてしまうことも多々あっておもしろい地域です。
2024年8月16日 Day.45
ここハートヤイの街自体はのどかで治安の面ではまったく問題はありませんでしたが、ここらタイ南部のマレーシア国境付近では過去にイスラム武装勢力による爆破事件なども発生しており、外務省によりレベル2「不要不急の渡航中止」指定となっていますので、そういった部分では十分にご注意ください。
ワットハートヤイナイ
ホテル近くの幹線道路を真っ直ぐ行くだけの分かりやすいところに、ハートヤイでもっとも大きい寺院があるというので行ってみました。
ここには巨大な涅槃仏と悟りィーヌ(笑)
ちらほらと地元の方々が訪れては熱心にお参りしており、とてもありがたい寺院なのでしょう。ただ、宗教的な地盤のない単なる観光客的にはどうしてもバンコクのワットポーと比べてしまうのが正直なところ。
あまりに暑かったので、帰りは賭けで通りがかりのソンテウに飛び乗り、10バーツ(約43円)/人で上手いこと帰ることができました。
プラマハータートチェディートライポップトライモンコン
タイでは前衛的な寺院が次々と建立されていますが、こちらもそのひとつで通称『ステンレス寺』。市街地を離れた山の上にあってアクセスが難しいのでGrabで150バーツ(約637円)で向かいました。
帰りのGrabが捕まりにくそうだけど山を降りれば拾えるだろうくらいに軽く考えていたのですが、いざ来てみると真っ暗で予想よりかなり山深く、そこら中から野犬が車を威嚇しに出てきます。
観光客を含め人ひとりおらず他に車の往来もなしと、さすがにこれは危険だと諦め、ドライバーに帰りも乗せて欲しいと交渉して駐車場で待っていてもらいました。
山奥の暗闇に緑色に浮かび上がる仏塔が未来的な非現実感を演出しています。
内部はステンレス製パイプの円と曲線で構成されていて、建築物というよりは何か機械的な造形美を醸し出しています。
映え界隈で並べると、バンコクのワットパークナムはカラフルな天井画とガラスの仏塔がカワイイ部類で女子ウケしますが、こちらは未知のテクノロジーの宇宙船の中のようなSF感がカッコいいと男子ウケしそうです。
ひとしきり足早に眺めて早々と退散。相場がわからないのでドライバーには待機代と合わせて180バーツ(約764円)を取っ払いで渡してみたところ、思いのほか喜んでくれました。
こちらの寺院は個人的にはとてもオススメできるのですが、ハートヤイのしかも山の中というのがなかなか難しいところです。
2024年8月17日 Day.46
タイランド湾の島々への玄関口であるスラートターニーへと向けて出発です。ここハートヤイからは鉄道で向かいました。
ハートヤイからスラートターニーへ移動
10:52、10分ほど遅れて列車が到着。お馴染みの線路をまたいでプラットホームに渡る方式なので乗降口ではなく線路とホームがツライチ。バックパックを担いで乗降口をよじ登るのがしんどいし、駆け込み乗車するにはSASUKE覇者のフィジカルが必要そう(笑)
夕方や夜行では急行などもありますが、急ぎの旅でもありませんので普通列車です。それは良いのですがエアコンはなく窓全開で木の直角イスというのには少し怯みました。
17:50、列車は1時間ほど遅れてスラートターニー駅へと到着。1時間程度の遅延なんて誤差ですし車内も思ったほどしんどくなかったです。何より58駅を走り抜けて55バーツ(約234円)/人という安さですので文句は言えません。
乗り鉄の方とかタイ国鉄はいかがでしょう、全線制覇しても乗車賃だけで言えば数千円とかで済みそうな気がしますよ?
宿泊はまたまた駅近のなんと四つ星ホテル(本当!?)、Queen Hotelで531.42バーツ(約2,255円)/泊でしたが、部屋は2家族くらいは泊まれそうなほど広く、冷蔵庫も家庭用サイズで使い勝手が良かったです。
すぐ隣のビルにはホテルのオーナーが多角経営している24時間営業のコインランドリー。幹線道路に出て渡った向かいには7-ELEVEN。近くにナイトマーケットもあって便利でした。
鉄道の車窓でもしだいにモスクが減って寺院が目立ち始め、行き交う女性もヒジャブ姿は減り半袖短パンの女性が増えて行きましたが、こちらのナイトマーケットでは豚肉料理が豊富で完全にタイ本土に入ったことを肌で感じられました。
2024年8月19日 Day.48
今夜は満月、この海を渡った先にはパンガン島。そう、世界3大レイブ2のひとつ、フルムーン・パーティーとやらに凸してみましょう!
ちょうどマレーシアでタイでの行程を検討していた時に時期と方向が合うことに気づき、所詮はビジネス陽キャである私たちとしては『酔った陽キャとキマったパリピの動物園とかマジでウザそう』と冷静になりかけましたが、せっかくの機会なので船と宿とを手配しておいたのです。
フルムーン・パーティーの時期には船も宿も埋まってしまうことも多いようですので、行くと決めたら早目に予約しておくことをオススメします。短期旅行とかであれば空路でサムイ島に入って、そこを拠点にスピードボートでパーティーにだけ遊びに行く方法もあります。
スラートターニーからパンガン島へ移動
パンガン島へのアクセスはメジャーどころではLOMPLAYAHでバス+フェリーのジョイントチケットを含めて購入が可能ですが、RAJA FERRY PORTだと半額くらいで440バーツ(約1,868円)/人でした。
7:30、出発30分前集合の指示に合わせてピックアップポイントであるスラートタニー駅近くのWut Travel Officeへ赴きますが、オフィスとは名ばかりで見た目が食堂そのものすぎて分かりにくかったです(笑)
係員が多数の外国人観光客を行き先ごとにグループ分けし、7:50頃にバスが到着して10分フライングでドンサック港に向けて出発となりました。
9:25、ドンサック港に到着してフェリーターミナルで乗船開始まで待機です。ここらはRAJA FERRY PORT社有の専用施設のようでした。エアコンはないようなので扇風機の射程と軌道とを見定めて良きポジションを陣取ります。
11:00、フェリーはゆっくりと離岸して出航。外洋に出るまでは徐行なのだろうと思っていましたが最後の最後までゆっくりのままで、安さの秘訣は低燃費エコ航行にあったのかも知れません。
エアコンありの客室とエアコンなしの客室があり、デッキも解放されていますので、船内は各々の居心地の良い場所で過ごすことができます。
13:45、3時間弱でフェリーはパンガン島のトンサラ埠頭へと到着。
トンサラ埠頭から出て左手に広大なソンテウ乗り場があります。ここからフルムーン・パーティーの会場となる島の南端のハードリンビーチまではなんと200バーツ(約849円)/人。車で25分ほどの距離とは言え完全にぼったくりの域ですが、何せ他にはホテルの送迎サービスかタクシーしかありません。
また、ソンテウなので10人程度は集まらない限りは発車せず、もし人がはけてしまった場合は次のフェリーの人が集まるまで待たされかねません。できるだけ早くフェリーを降りて、できるだけ人の集まっているソンテウに乗り込みましょう。
宿泊はBlue Hostelでドミトリー1ベッドがなんと981バーツ(約4,163円)/泊。有名アーティストのイベント会場に最寄りのビジネスホテル並みに島中の宿泊料金が3〜10倍ほど高騰しますので、これでも徒歩圏内では最安クラスだったのです。
男女混合の18人ドミトリーにバスルームが男性用1つと女性用1つと宿泊を考えるとひどいものですが、もともとの普段の料金で考えるとそれ相応でもありそうですし、結局は夜通しのイベントなので休憩に戻って来られるくらいハードリンビーチへのアクセスが良くて、あとは荷物を置いておける休憩所と割り切りましょう。
会場となるハードリンビーチまでは徒歩10分ほどで、これならベロベロに酔ってもヘロヘロに疲れ切っても帰って来られそうです。
会場の下見を兼ねて夕方のハードリンビーチを覗いてみますが、人も少なくまだ何もありません。パーティーアイランドのイメージが先行しますが、それ抜きで見るとキレイで落ち着いた南洋のビーチですね。
何はさておき今夜の戦闘服たるド派手なトップスを入手すべく店をまわってみますが、基本的に欧米人がメインの客層のため3XLだの5XLだのだったりで、デザインよりもサイズありきで選ぶ感じになってしまいます。
フルムーン・パーティー!!
フルムーン・パーティーは22:00頃から賑わいはじめて0:00から1:00頃が最高潮に盛り上がるそうで、私たちも22:00に宿を出てビーチへと向かいました。
会場の入り口で入場料の200バーツ(約849円)を払うと引き換えに特製ラバーバンドをもらえますし、これを着けていれば自由に会場を出入りできます。
途中、バケツカクテルを購入すると蛍光塗料のセルフペイントが無料でできるお店があったので購入。他よりも高いということもなく普通に500バーツ(約2,122円)でした。
実際のところ普通の格好で手にはビールという人が大半ですのでご安心ください。ただ、事実としてバケツカクテル片手にペイントをキメたド派手な格好の人の方が数倍は楽しそうにしていました。意気込みと没入感が変わってくるからでしょう。ライブなんかでも物販でツアーTシャツとマフラータオルを確保して臨んだ方が、単なる見物客Aではなくライブ会場と演出とに融合したような一体感を味わえるものです。
準備が整ったところで人波をかき分けて出てみたビーチは昼間からは一転。そこはまさに巨大なフロアでした。ビーチ沿いに多数のDJブースがずらりと並び、ハウス、レゲトン、トランスなど多彩なトラックで人波が揺れ、人で埋め尽くされたビーチの全体が湧き上がっています。
楽しみ方はサイドステージのある大型混成フェスと同様。気分に合うブースで踊りまくって飽きたら他へという具合で問題ありません。人気のブースともなるとビーチに人が収まりきらず海に浸かって踊る感じにはなりますが、それもまたひんやりとして気持ち良いのです。
なお、ビーチには警備員つきの「SLEEPING AREA(仮眠・休憩所)」もいくつかありますので、限界までブチあがっちゃっても大丈夫ですよ。
とは言え、結局、2:30過ぎには空腹とともに疲れと酔いが一気にまわってきたので撤退しましたが、月と海と狂乱のビーチのバカ騒ぎは本当に楽しかったです。一生に一度は…若いうちを推奨しますが…体験しておいて損はないと思います。
2024年8月20日 Day.49
たてる音も声もやかましいスペインがさつ女子チームが出入りする度に起こされつつドミトリーのベッドでウトウトと数時間。来て早々ですがパンガン島に別れを告げて、お隣のタオ島へと移動して行きます。
パンガン島からタオ島へ移動
タオ島行きのフェリーもトンサラ埠頭発なので、来た時とは逆の要領で港へ戻ります。念の為にかなり早めにチェックアウトしたのですが、ソンテウはそこここに停まっていましたし、誰しもがフェリーの発着時間に合わせて動くのもあって意外とすぐに席が埋まって出発となりました。行きと同じく200バーツ(約849円)/人でした。
タオ島へのフェリーはSongsermもありそうでしたが、料金的に大差なかったのでメジャーどころのLOMPLAYAHで予約、450バーツ(約1,910円)/人でした。
11:30頃にフェリーが入港して乗客が下船。11:45頃に乗船開始となり、予定より30分遅れの12:30頃に出港となりました。
小ぶりな船に見えましたが客室は2フロアに分かれており、座席数に余裕があって快適でした。そしてみんな昨夜の戦友たちなのでしょう、船内はとっても静かでした(笑)
14:20、予定より50分遅れでタオ島のメーハート港のコ・タオ埠頭へと到着しました。
宿泊はメーハート港の北に位置するサイリービーチエリアのDivers House、750バーツ(約3,183円)/泊でした。港から歩ける距離ですが、暑さと荷物の重さでそこそこダレる距離ではありました。ヨガウェア店の上階に位置しており、レセプションはヨガウェア店内で入り口は隣のタトゥースタジオ横の階段という隠しダンジョン仕様です。
2024年8月23日 Day.52
島にはもう何日か滞在するのですが、別の予約で埋まってしまっているそうで延泊かなわず。すぐ隣が空いていたのでお引越しです。Kanokwan Guesthouse、800バーツ(約3,395円)/泊でした。こちらも雑貨屋の上階に位置しており、レセプションは雑貨屋店内で入り口はビル脇の階段という隠しダンジョン仕様です。
カナヅチダイバー、12年ぶりに海に沈む。
タオ島に寄ったのは、そもそも島でのんびりするのが好きというのもありますが、一番の理由はスキューバダイビングです。タオ島はスキューバダイビングの価格が安く(しかも大抵は機材レンタルもコミコミです)温暖で海も十分にキレイ。通常のファンダイビングもさることながらCカード(ライセンスと呼びがちですが厳密には認定証です)取得コースも断然安いので、後々、少しでも興味が湧きそうな予感がする方は真っ先にタオ島を検討してみてください。
さて、若かりし頃の話ですが、実は私たちはスキューバダイビングの経験本数が61本。PADIという団体のMaster Scuba Diverというアマチュア最高ランクの認定証までを取得しています。その先はDivemasterやInstructorとプロフェッショナルの領域で、機材なしでの泳力が求められるためカナヅチの道産子には超えられない壁があります。
泳げないくせにダイバーなの?と思われるかも知れませんが、泳げないので水中に沈むのは得意なんですよ(笑)
ログブックによると最終ダイブは2012年3月9日、ここタオ島でのナイトダイビングでした。気付かぬうちに12年もブランクが開いてしまっており、このままでは今回の世界一周中に是が非でも潜りたい海に出会ったとしても潜れません。そこで、お財布に優しく日本人スタッフ常駐店も多数あって安心のタオ島でリフレッシュダイブを受けようと心に決めていたのです。
数日前に宿泊先の近くにあるBIG BLUE DIVINGさんに飛び込みで相談に赴き、お盆休みシーズンで忙しい中、本日の午後からの枠にねじ込んでいただけました。リフレッシュダイブが1,800バーツとファンダイブが1,100バーツの2本で2,900バーツ(約12,306円)でした。
リフレッシュダイブの内容を軽く紹介すると、基本的なハンドシグナルの復習、機材セッティングの復習、ブリーフィングの後に深度の浅い海域で基本スキル3を見定めたら、残りは泳ぎ方の復習を兼ねて半分ファンダイブです。アタマとカラダが意外にも覚えているもので、すぐに勘を取り戻すことができました。ブランクという漠然とした不安感や懸念を拭い去って、大丈夫だったという実感を自分の中に確立できた意味は大きかったと思います。
船では水はもちろんコーヒーや紅茶もあり、クッキーやフルーツ(スイカとパイナップル)といった軽食もあって、久しぶりのリゾートダイバー気分を満喫しましたが、翌日、腰を中心に身体中が痛くて12年分の加齢という現実を突きつけられました(笑)
2024年8月27日 Day.56
島はどうしても割高で、7-ELEVENで売っているビールでさえも5バーツ(約22円)ほどの上乗せ価格になっています。電気や水道などの生活インフラ自体が高いところに運送費までもがかさむので仕方ないのでしょうけど、これが日々ボディーブローのようにジワジワ効いてきますので本土に戻ります。
タオ島からチュンポーンを経てバンコクへ移動
タオ島からチュンポーンへのフェリーとバンコクへのバスとのジョイントチケットはLOMPLAYAHで予約、1,250バーツ(約5,304円)/人でした。チュンポーンからバンコクへのバスがノーマルバスではなくVIPバスとなると数百バーツほど上がります。
メーハート港のオフィスでバウチャーからチケットに引き換えてもらい、行き先ごとに色分けされた荷物用の細長いシールと服の胸元に貼る丸いシールを受け取ります。この丸いシールは汗ばむとすぐ剥がれてなくすので貼る場所には注意しましょう。私は肩掛けスマホケースでしたので、スマホケースに貼ってシールが見えるように掛けていました。
10:30頃になって乗船開始、予定より25分遅れの10:40頃に出港となりました。
なかなかの高速船で水面を裂きグイグイと進むこと2時間ほど、12:40頃にチュンポーンの埠頭に到着しました。
12年前この埠頭にはライトも柵もなく(踏み外したら海にドボンです)まわりにも何もなかったのですが、奥にターミナルまで建ってすっかり港らしくなってビックリしました。
この先のターミナルでバスの振り分けが行われますので、まずは必ずバスチケットのカウンターに並び、バスごとに色分けされた服の胸元に貼る三角のシールを受け取りましょう。
バスのチケットは含まれているから買わなくてヨシとカウンターをすっ飛ばしてバス乗り場に行ったら「チェックインが先だ」と聞かされ、戻ってみると大行列になっていて、だいぶ後の13:50のバスになってしまいました。
13:30、バスの乗客が揃わないらしく声をかけて回る係員を眺めていると、急に「お前らだ、ワン・サーティーが出るぞ、早く乗れ!」と。事態が飲み込めないまま乗り込みましたが、カウンターのおばちゃんは確かに「ワン・フィフティー」と言っていて、こちらからもタイ語で「
走り始めて3時間ほどの16:20、距離的にはまだ3分の1くらいに見えますが、道の駅のような感じのところで休憩停車となりました。
実はバンコクの宿のレセプションが22:00でクローズなのですが結構ギリギリのペースです。バンコク周辺の渋滞の状況次第ではアウトかもしれません。レイトチェックインの依頼をかけておくべきか、だとしてもいったい何時なら着けるのか。やきもきしながらGoogle Mapsを見守る私たちを乗せ、バスは北へ北へと走り続けたのでした。
タイ国政府観光庁の2024年4月23日のニュースより。タイは急に変わりがちですのでご旅行前には最新の状況を必ずご確認ください。 ↩︎
野外の音楽パーティーで、他にはスペインのイビザ島とインドのゴアが並び、日本から一番近いのがこのタイのパンガン島です。 ↩︎
マスククリア(水中メガネが浸水したり外れたりした場合の付け直しと水抜き)、レギュレーターリカバリー(咥えている呼吸用ホースが外れて見失った場合の捜索と咥え直しと水抜き)、オクトパスブリージング(空気が吸えなくなった場合にバディからの予備の呼吸用ホースの受け取りと咥え直しと水抜き)など。 ↩︎