#6 チルい隠れ家リゾート、ランカウイ島
今日はクアラルンプールを離れてこのままインドシナ半島を北上し、タイにほど近いランカウイ島まで向かいます。
ランカウイ島は観光振興策として島全体が免税の経済特区になっており、何が嬉しいかと言うと分かりやすくはお酒が安くなります。イスラム教圏では入手の面でも価格の面でも控えざるを得なかったお酒との再会を果たしに行きましょう。
記載内容は2024年8月時点のものです。ご旅行の際は最新の情報も合わせてご確認ください。
目次
【マレーシア(Malaysia/Malaysia)】
通貨はリンギット(RMと表記)で、記事中はリンギットと記載します。
2024年8月現在のレートは1リンギットが32.787円弱ですので、3リンギットで100円弱の感覚ですね。
2024年8月8日 Day.37
クアラルンプールからランカウイ島は飛行機だと国内線で1時間ほど、3千円ほどで行くことができます。ちょっと長めにクアラルンプール旅行に来られた方であれば、追加で行けてしまいます。
ただ、タイミングによっては料金が1万円超えに跳ね上がるブレの大きい路線でもあり、今回はまさにそんな時期でしたのでバスとフェリーで向かいました。
アロースターへ
ランカウイ島とマレーシア本土を結ぶフェリー航路はいくつかありますが、クアラルンプールから繋ぎやすそうなクアラケダー発にしました。長距離バスでクアラルンプールからアロースターへ、ローカルバスでアロースターからクアラケダへ、そしてフェリーでランカウイ島へ、という具合です。
長い移動になりますので、ほぼ始発でまずは長距離バスの出るバスターミナル近くまで移動。LRTで3.2リンギット(約105円)/人でした。
クアラルンプールからアロースターまでは、BusOnlineTicket.comで予約して、56リンギット(約1,829円)でした。
バスターミナル内にいろいろな会社のカウンターが並んでいますが、どの会社がどの路線を持っているか分からないですし、そもそもカウンターが無人だったり開いていなかったりするので、ネットで事前予約しておいた方が良いと思います。
7:25、発車予定時刻なのですがバスは来ず、表示がDelayedに切り替わりました。
8:00、ようやくバスが到着して乗り込みましたが、同じゲートで他の便を待っているのだと思っていた人々までも乗り込んできて満席に。予約した時には6席ほどしか埋まっておらず、広々と乗れると思っていたアテが外れました。
このバスも座れることが保証されているのみで他のサービスは一切なし。12:00過ぎに半分ほど進んだところで休憩停止でした。
エアコンだけMAXという要らないサービスの冷凍バスに揺られること7時間、15:00頃に再びバスが停まりましたが、休憩でもないらしく数名を除いて誰も降りようとしません。何だろうね…と呑気に地図を確認してみると…。
…って、ここアロースターのバスターミナルじゃないですか。慌てて降りるとバスはたくさんの人を乗せたまま走り去って行きました。
私たちの元々の便の客が少な過ぎたので同方向行きの別便とガッチャンコした。それがバス遅延と謎満席の理由だったようです。
クアラケダへ
ここが不安なところで、Google Mapsでも出てきませんが、このバスターミナルからフェリー乗り場のあるクアラケダ行きのローカルバスがある(少なくともあったことはある)らしいということしか分かっておらず、最悪はタクシーを覚悟しながらターミナル内をひとまわりしてみると「Kuala Kedah」と行き先表示のあるバスを発見。
近くでバス待ちしている人に聞いてみたところ、間違いなくクアラケダ方面行きであり、次のを待っているところだと。
15:50頃、バスはアロースターの町の北に位置するこのバスターミナルを出て町を時計回りに周回し南から西へと抜けて、16:30頃にフェリーターミナルの近くに到着しました。料金は2.5リンギット(約82円)/人でしたが、機材繰りによってはもっとボロいバスで1.7リンギット(約56円)/人のこともあるようです。いずれにせよ本数も少なくて時間もかかるのでフェリーの時間までに十分な余裕を持っておきましょう。
バスを降りたら反対車線側に渡って北に少し歩けばフェリーターミナルです。
大きいターミナルでしっかりした運航会社だと1時間前には締め切られたりなどもありますが、ここはこぢんまりとしたターミナルで30分後の17:00発のフェリーのチケットが飛び込みでそのまま買えました。料金は34.5リンギット(約1,132円)/人でした。
ランカウイ島へ
19:30、フェリーは2時間半でランカウイ島のクア埠頭へと到着しました。揺れはほとんどありませんでしたが、大型フェリーではないので航行中は外に出られず、酔いやすい方だとその閉塞感もイヤかも知れません。
埠頭から見えるイーグルスクエアは改修中のようで立ち入り禁止、大鷲像も足場に囲まれて窮屈そうでした。
ホテルはフェリーターミナルから徒歩圏内のMotel Seri Mutiaraで、マレーシア観光税の10リンギットと合わせて70リンギット(約2,296円)/泊でした。
OpenStreetMapベースのオフライン地図を頼りに歩いて行ったのですが実際とはズレて登録されていたようで、日が暮れて辺りは真っ暗になり、どこの道から行っても到達できずに右往左往していると、そこに一台の車が停まり…。
おっちゃん「こんな所をウロウロしてどうした?」
私たち「(うえぇ、シロタクに捕まったかも)Motel Seri Mutiaraってホテルに行くところで…」
おっちゃん「それこっちじゃなくて、ぐるっとまわり道して裏側だから結構あるよ…よし、乗りな!」
私たち「(やっぱシロタクだ)お金がないので歩きます。教えてくれてありがとう。」
おっちゃん「お金なんて要らないって、通りがかりだから乗りなってだけだって(笑)」
私たち「無料ですか? ありがとうございます。(濁さずにお金は取らないって明言したけど…果たして…)」
半信半疑というか、ほとんど疑いの目しか向けないまま車に乗り込んだのですが、おっちゃんは本当に我々をホテル前で下ろすなり笑顔で去って行きました。騙しに来る人達を警戒するあまり善意を素直に受け取れなくなる。旅人の職業病ですね…。
このホテル、周りには飲食店や商店が乏しいので、毎度、お散歩がてら西の海の方まで下りていました。
もう50〜60mほど南西には7-ELEVENもありますので、確実性を取るなら近所の開いているミニマートを探し回るよりは、最初からこの辺まで出てきてしまった方が早いと思いました。
2024年8月10日 Day.39
ランカウイ島の繁華街は2つあり、1つがここ、行政の中心で地元民の町クアタウン。今日はもう1つの観光客の街パンタイチェナンへと移動します。島には主だった公共交通機関はなく、Grabで21リンギット(約689円)でした。
ホテルはチェナンビーチにも近いRainbow Bed n Bfastで、マレーシア観光税の10リンギットとランカウイ島の観光振興税の1リンギットを合わせて86リンギット(約2,820円)/泊でした。
マレーシア観光税はきっちりしっかり取られますが、もう1つのランカウイ島の観光振興税(原則では一泊一室5リンギット)は取られなかったり金額が違ったりと運用があやふやなようです。
ランカウイ島でやるべきこと
免税の島と言っても世界中のブランドショップひしめく巨大モールが立ち並ぶ訳でもなく、ビーチリゾートと言っても海は十分には綺麗ですが沖縄の本気のような突き抜けたクリアさはない、そんなランカウイ島でやるべきことは何か。ズバリ、Beach、Bed、Beerで、安く心置きなく何もしないができる場所、それが大人の隠れ家リゾートと呼ばれる所以です。
ビールはタイ産のChangの330ml缶が2.9リンギット(約96円)。チェナンモールの2Fには6缶パックが少し安く16.5リンギット(約541円)で売られています。
マレーシアの観光税とランカウイ島の観光振興税で1日あたり最大で15リンギット(約492円)余計にかかっていることを含み入れると、二人で4本以上は飲まないと元が取れませんが、そんな計算をするまでもなく、毎朝、チェナンモールに6缶パックを買いに行くのがルーティーンになっていました(笑)
ビーチに寝っ転がりながらビールを飲み、暑くなったら海に入り、甲羅干ししながらうたた寝をする、それで十分、それが最高。
2024年8月15日 Day.44
本当にBlog/Vlogに向かない島です、海とビールで5日が溶けました。まったくもってけしからん!!(ニッコリ)
パンタイチェナンの少し安い店
パンタイチェナンはリゾートタウンとして成長してきた町ですので、世界中どこもがそうであるように欧米の観光客向けの割高な店が主流になっています。
ところで、最近、そうやって価格を釣り上げてきた張本人である欧米人が安いローカル店へ流れてきているのが気がかりです。今度はローカル店のメニューと価格が塗り替えられて行ってしまいそうで心配なので、欧米人はおとなしく今まで通りスタバとマックとピザとバーガーでも食っててください。
ともあれ、パンタイチェナンでまだ比較的安かった、滞在中に何度も通ったお店を紹介しておこうと思います。
フルーツスムージーならここ
南の島、ギラつく太陽、そう来るとフルーツスムージーとか飲みたくなりますよね。8リンギット(約263円)からというお店が多いですが、ここは5リンギット(約164円)からと、店舗型では唯一とも言える安いお店です。
朝ごはんならここ
基本はナシチャンプルーと麺料理の店のようですが、朝限定でロティチャナイという丸い平たいパン(日本人の感覚的には薄くて小さいナンを想像すると合うと思います)が1.5リンギット(約50円)/枚、卵ロティチャナイが2.5リンギット(約82円)/枚、その場で焼いてもらえ、付けダレとしての豆カレーも付いてきます。
ロティチャナイ4枚と卵ロティチャナイ2枚を頼んで二人でシェアして食べて11リンギット(約361円)。開店の7:00から在庫限り、9:00過ぎには終わっていることもあるので、毎日、早起きして通っていました。
ビールならここ
前述した通り、チェナンモールの2Fで6缶パックか箱買いするのが一番安いと思います。こだわり検索で冷蔵庫付きのホテルを選びましょう。
ランカウイ島を出ます
インドネシアでは飲めなかったビールを思う存分飲み、チルり倒した一週間に大満足したところでランカウイ島を出ます。
クアのフェリーターミナルまではGrabで22リンギット(約722円)。珍しくムスリム女性のドライバーでしたが、ラインこそ甘いものの攻めた走りを見せ、少し出遅れたにもかかわらず当初の予定よりも早く到着しました(笑)
カウンターで次の国タイのサトゥーン行きのフェリーのチケットを購入、55リンギット(約1,804円)/人でした。
国際フェリーなのでInternational Departures側に入って簡単な出国審査を受けます。
国際フェリーと言っても利用客が少ない路線なのか、船も小さいし中の感じも古いですね。
9:30、出航。船内で飲む用に最後にビール買っておけば良かった。