#5 北上、インドシナ
今日は朝イチで3カ国目シンガポールへと飛び、そのまま4カ国目マレーシアへと抜けます。移動距離もあるので如何にロスなく乗り継いで行けるかが勝負どころです。
ゆったり過ごしていたところ、夜になって同フロアに子連れ夫婦がチェックイン。おだった子供がフロア中を奇声を発しながら走り回るわ、止まったと思えば大音量でYouTubeを垂れ流し始めるわで、完全に客ガチャに敗北したのでした。
大人専用かつ定員2名と明記しておいて通してしまうホテルもホテルであるが、そもそもは来る客も客。子供だから仕方ないというのはその通りで、だからこそ親が十二分に配慮し制御する必要がある訳で、ここが日本で時が昭和ならば躾も出来ない親ともども周囲が身体に叩き込むところですが…。
記載内容は2024年8月時点のものです。ご旅行の際は最新の情報も合わせてご確認ください。
目次
【シンガポール共和国(Republik Singapura/新加坡共和國/சிங்கப்பூர் குடியரசு/Republic of Singapore)】
通貨はシンガポール・ドル(S$と表記)で、記事中はドルと記載します。
2024年8月現在のレートは1ドルが110.42円ですので、1ドルなら日本での税込み110円の感覚ですね。
【マレーシア(Malaysia/Malaysia)】
通貨はリンギット(RMと表記)で、記事中はリンギットと記載します。
2024年8月現在のレートは1リンギットが32.787円弱ですので、3リンギットで100円弱の感覚ですね。
2024年8月5日 Day.34
6:00、チェックアウトを済ませ、予約しておいた送迎サービスで10分ほどでスカルノ・ハッタ国際空港のターミナル2へ。今日はまずシンガポールへと渡ります。
ジャカルタとシンガポール間はフェリーを乗り継いで行く方法もあるようなのですが、コロナ期に運航を停止した情報はありつつ、再開が不明確だったのと、Jetstarが709.825ルピア(約7,090円)/人と高くなかったこともあって飛行機にしました。
チェックインカウンターが開く離陸3時間前を目がけて到着したものの、そこは東南アジア。何の音沙汰もないまま20分が過ぎた頃にグラウンドスタッフ達が何かをモグモグと咀嚼しながら談笑しつつ悠々と登場。
インドネシア出国
無事にチェックインとバゲージドロップを完了、バックパックから解放されてラウンジで一息つくと、本当に身も心も軽くなります。ターミナル2は内部で2D、2E、2Fと3つに分かれており、今回は2FでしたのでSaphire Lounge、お国柄、お酒はありませんが喫煙室は併設されていました。
シンガポール到着
最終着陸体制に入ってまもなく滑走路というところでゴーッとジェットエンジンを吹かして急上昇。アナウンスによるとタクシーウェイのトラフィックがどうとやら、という感じでしたがゴーアラウンドははじめての経験でした。上空を大きめに旋回して同コースで再アプローチとなり、個人的には着陸を2回味わえた感じで得した気分です。
9:40予定のところを20分ほど遅れて離陸したスカルノ・ハッタ国際空港発のJetstar 3K202便は、2時間ほどでシンガポール・チャンギ国際空港へ到着しました。
入国できず?
そそくさとイミグレーションへ向かうと、やはり自動ゲートがずらり。端に1つだけ有人ゲートがありましたが、ロープで塞がれておりさすがに入れそうもないので諦めて自動ゲートに向かいます。が、パスポートがエラーで読み取れないようです。
サクッと通過した妻を横目に、係員に誘導されながら有人ゲートへ、これはスタンプが貰えるかも知れないと半分ニヤけながら有人ゲートへ赴くも、この係官もパスポートが読み取れない様子。この×マークのせいに違いない、お前が書いたのか?、と、パスポート左下の"<“と"v"のようなポジションマーカーをしきりに気にしていますが、今の日本のパスポートは全部こうですよ…。
しばしスキャナーと格闘していた係官でしたが、最終的に「別室へ行け」と。これは笑えなくなって来ました。経験がないから知りませんが、別室送りと言えば最悪は数時間コースとか…?
パスポートを取り上げられ、ムダにふかふかの椅子(さすがは世界一快適な空港と呼ばれるチャンギ?)で待つこと25分、意外と早く呼び出されました。ああでもないこうでもない、果てしない質疑応答を想定して、拙い英語脳を呼び覚まします。
私「ハロー(渾身の人当たりの良さげな笑顔)」
係官A「日本人? 日本のパスポート?」
私「はい、ですが、今回は日本ではなくジャカルタから来ました」
係官A「オーケー、だよね。ちょっと待って…」
係官AとB「(ゴニョゴニョ)…最近…(ゴニョゴニョ)…ときどき…(ゴニョゴニョ)…」
係官A「じゃ、カメラ見て…指置いて…」
係官AとB「OK、ようこそシンガポールへ、行っていいよ」
何だったのか…時間を取られた腹いせに、出際にカウンター脇にカゴで置いてあったチャンギって書いてあるソフトキャンディー、1つじゃなくて2つも取ってやったぜ!
ちなみに、往生際悪くスタンプは貰えないのか聞いてみましたが、やはりスタンプなんてないよ、という感じでした。
シンガポール到着
到着と言いつつ、シンガポールは以前2012年3月 東南アジア旅行 #3 シンガポール編で行っていますし、そもそも今日の目的地はマレーシアのクアラルンプールなので、シンガポールは全スルーします。本当はジャカルタからクアラルンプール行きのフライトを取るつもりでしたが、それが思ったよりも高く、シンガポール行きのフライトとクアラルンプールまでのバス代の方が安かったので、シンガポール経由を選んだという訳です。
できるだけマトモな時間に着きたいので、あまり余裕はありません。
マレーシアを北上せよ
早速、クアラルンプール行きのバスをBusOnlineTicket.comで押さえつつ、ピックアップポイントへと急ぎます。指定されたピックアップポイントはMRT
30分前くらいに行けばバスが停まっていて係員くらい居るだろうと思っていましたが、着いてみると普通に街角。近くにバス会社のオフィスなりカウンターなりあるだろうと見て回りますが、そこは普通に街角。同じバスに乗るであろういかにもな人くらいいるだろうと見渡しても、そこは普通に街角。
発車予定まで残り10分、絶望しかけた時、バックパックを背負った欧米人カップルが合流。聞くと同じバスに乗るが乗り場が分からない、と。何の解決にも繋がらないものの同じ境遇の人が他にもいると思うと少し安心感が増します。
そしてついに16:00、予約したバス会社とはまったく違うバスが停まり、一応、何か知っていればと思って係員に聞いてみると、何とコレだと言うじゃないですか。再委託の孫請けとかなのでしょうけど、お願いだから委託元を名乗るとかもうちょっと分かりやすくしてものです。
何とか乗り込めたこのバス、31.5ドル(約3,415円)/人とお値段が張るバスは、インドネシアの快適バスとはうってかわってブランケットはもちろんトイレも付いておらず、サービスも水ひとつなし、「客」ではなく「自ら歩いて乗り込んでくれる荷物」仕様でした。
国境の街、ジョホールバルを見たかったのでシンガポールの北側から抜けるルートを期待していたのですが、1時間ほどで着いたのは残念ながらシンガポール西側のチェックポイントでした。
身の回り品だけを持ってバスを降り、簡単なシンガポールの出国を済ませたらバスに戻って国境を渡り、マレーシア側にだいぶ入ったイミグレでまたバスを降りて、今度は荷物を全部持ってマレーシアの入国を済ませます。
その後もまた同じバスでひたすら走ることになりますので、チェックポイントではトイレにだけは必ず寄っておきましょう。この後、バスは高速道路を紡いでひたすら走り、出発から4時間半後の20:30にようやくサービスエリアで休憩停車となりました。
トイレを気にして飲まず食わずでしたので、トイレと自動販売機が光り輝いて見えました。
クアラルンプール到着
最初で最後の休憩停止から1時間半、22:00過ぎにバスはクアラルンプールに到着しました、が、休憩の配分どうにかならなかったんですかね!?
ホテルはアロー通りにも近くて便利なAsia Like Boutique Hotel、マレーシア観光税の10リンギット込みで80.24リンギット(約2,723円)/泊です。普通のシティーホテルですが、この料金でこの立地の普通のシティーホテルに泊まれたら御の字です。
チェックインして最低限の荷解きを済ませたら23時を過ぎていましたが、アロー通りならまだまだ賑わっているはずです。
朝、空港ラウンジで軽食を摂って以来、移動しっぱなしでほぼ飲まず食わすの身体に、チャーハンと空芯菜炒めとビールという安定で鉄板のこんなんでええんやでセットが染み渡ります。
2024年8月6日 Day.35
せっかくクアラルンプールに滞在しているので、移動疲れを取りがてら、軽く観光も交えて行きます。
毎回行っちゃう黄亞華小食店
再び昼のアロー通りで、昨夜は閉まっていたディズニーも見逃すクオリティーのあのキャラクターが目印の手羽先の有名店「黄亞華小食店」にリヴェンジです。
チキン手羽先の炭火照り焼きが4.2リンギット(約138円)/本、こいつを4〜5本とビールを頼めば、もう、クアラルンプール滞在中は毎日これでいいと思ってしまうはず。食べることしか考えていなくてブツ撮りを忘れているあたり、逆に説得力として受け止めていただけると幸いです(笑)
毎回行っちゃうペトロナスツインタワー
夜はクアラルンプールに来ると何となく毎回行ってしまうペトロナスツインタワー、KLモノレールで3.2リンギット(約105円)/人と徒歩です。
最後は徒歩にはなりますが、モノレールからチラ見えしているタワーに向かって歩いて行くと、最後に目の前がひらけてバーンとそびえる道のりの演出も楽しく、夜になって気温が落ち着いた頃であれば距離的にもお散歩にちょうど良いですよ。
派手すぎない白銀に輝く2つのタワーが美しく、また、20時、21時、22時には噴水ショーもあるので、ついでに見られるようタイミングを合わせて訪れるのもオススメです。
2024年8月7日 Day.36
ダラダラし始めるとキリがなくなってしまうので、もう少し観光して参りましょう。
カリーミーなる麺
YouTube「ピエール瀧 YOUR RECOMMENDATIONS」の5thシーズン#04「マレーシアの朝ごはん」のカリーミーのお店も近かったのでブランチに行ってみました。
看板メニューであるカレー麺とワンタン麺で合計19リンギット(約623円)。
ワンタン麺はお肉と3種のワンタン入りで安心で飽きない美味しさ、カレー麺は日本のカレー南蛮とは違ったスパイシーでバジルの香る不思議な味ですが、確かに「うま〜い♥」でしたし、動画中の日本語の達者なお母さんにも会うことができました。
急に中国
そこからさらに少し歩いたところにホーカーセンターがあり、ついでに覗きに行ってみたのですが、ひしめくお店もお客さんも完全100%オール中華系、飛び交う言語も中国語のみ。うとうと居眠りしている人をそっと運び入れれば「クアラルンプールのはずが目を覚ますといきなり中国」ドッキリができそうなほど(笑)
おやつ用に粽を2つ購入、16リンギット(約525円)でした。
カラフル寺院
最後にちょっと遠出して、イスラム教が国教であるマレーシアにあるカラフルすぎるヒンドゥー教の洞窟寺院という、ちょっと情報量が渋滞してしまいがちなバトゥ洞窟に行ってみます。
LRTで
KTMコミューターでは駅員さんが気を利かせてくれて、片道か往復かを聞いてくれたので往復分を購入しておきました。実際、帰りは窓口に切符を求める列がズラリ並び混雑していましたので、最初から往復分で買っておくことをオススメします。
入り口からしばし進むと定番の光景が目に飛び込んできます。そのカラフルさに心が躍りつつ、その実体は272段の階段であり、これからそこを上るのだと思うと心が沈んでトータルでは若干ダウンになりますが、せっかく来たのです。覚悟と決めて参りましょう。
猿が走り回る階段を汗だくで上り切ると広々とした洞窟が広がっており、気温は若干ながら下がるものの湿度がとても高く、汗はまったく引きません。
洞窟内には寺院があって、ヒンドゥー教の方々は(汗ひとつかかずに)熱心にお参りしていました。
奥は洞窟の天井が開けているのですが、そこに通じる階段も今まさに右側がペイント中でしたので、次に訪れた時はここもカラフルに仕上がっているのでしょう。
明日はクアラルンプール出て次の場所へと向かいます。