日本を出てから待機に次ぐ待機で、ひたすら道中にあった訳ですが、それもようやくこの12時間のフェリー旅で終了です。

記載内容は2024年7月時点のものです。ご旅行の際は最新の情報も合わせてご確認ください。

目次

【フィリピン共和国(Republika ng Pilipinas/Republic of the Philippines)】

通貨はフィリピン・ペソ(₱と表記)で、記事中はペソと記載します。
2024年7月現在のレートは1ペソが2.756円弱ですので、日本円へは3倍弱くらいの換算で、35ペソで100円弱の感覚ですね。

2024年7月6日 Day.4

日が昇って乗客も起き出し、船内が賑わい始めた頃、船はマニラ南南西のミンドロ海峡を抜けようとしていました。

ミンドロ海峡 ミンドロ海峡

チケットには夕食がコミコミだったのですが、昨夜、乗船と出航が遅れた関係で朝食へと差し替えられましたので、混雑する前に食堂へと向かいます。

朝食 朝食

いや、見た目こそ昭和のブタ箱メシかSFモノのレプリケーターから出てくる合成食かという感じですが、スクランブルエッグとロンガニーサ(フィリピンの甘いソーセージ)がペースト状になったもので見た目に反して味の方は全然マトモでした(笑)

コロン島(ブスアンガ島)へ到着

直射日光にジリジリと焼かれながら海風に当たってボーっと景色を眺めたり、忙しなくあちこちでセルフィーや集合写真を撮ったり、乗客らがそれぞれ最後の暇つぶしに興じているうちに船はブスアンガ島とコロン島の間を通り、予定通りほぼ12時間ジャストで無事にコロン港へと到着しました。

Port of Coron

個人的にひどく船酔いしやすいタイプなのですが、大型船かつベタ凪で揺れがほとんどなく、今回は何の問題もありませんでした。

下船後はターミナルで環境税の200ペソ(約¥552)/人を支払い、ようやくコロン島に上陸です。

ようやく宿で落ち着け、る?

到着日は港から徒歩圏内ですぐに休みたいと思い、宿はMerbeth Inn、917.73ペソ(約¥2,529)/1泊でした。

Merbeth Inn

Google Maps上では通りから少し奥まった場所が指されていますが、実際とは少しズレており、ここからCoron-Busuanga Roadを西北西に40〜50mほど進んだ先の右手に学校の門がある辺りの左手、通りに面した建物です。

Merbeth Inn Merbeth Inn

チェックインを済ませて荷解きしていると、電気が消えてしまいました。

入室してエアコン始動したのでブレーカーが落ちたかなと思いきや、何と島全体で停電しており、これは滞在中、毎日のように経験することになりました。

だいたいは日中に停電して夜18〜21時頃に復旧する感じですが、一度だけ日を跨いで20時間に渡って停電が続いたことはありました。

停電すると当然ながらエアコンは使えないのですが、ハンディファンの親分と言うかバッテリーを内蔵した通常サイズの扇風機が普及していて、独特な市場があるものだな…と。

一部、自家発電を備えた高級ホテルとかオシャレなカフェとかもありますが、そうではないほとんどが基本的には「停電だから仕方ない」ベースの運用で、もっとも困ったのがATMや銀行まで停止してしまうことでした。

島内では電力ありきの用事は主に午前の通電中のうちに最優先で済ませておくことをオススメします。

2024年7月7日 Day.5

前日に動いているATMを捜し求めて歩き回った際、いくつもの旅行代理店をリサーチした感じはほぼ一律の料金設定のようで、宿から聞いた金額もとくに上乗せなどもなく同じでしたので、宿を通じてオススメのアイランドホッピングツアーを手配してもらいました。

7つのスポットを巡って昼食とホテル送迎付きのアルティメットの名を冠する豪華ツアー、1,800ペソ(約4,961円)/人です。

アイランドホッピング
湖
リーフ
小さなクラゲ
魚群

フィリピンの海の強みは抜けの良い抜群の透明度と魚影の濃さで、雨季で濁りやすいシーズンにもかかわらずこのコンディション、スポットもダイナミックな地形ポイントや色彩豊かなリーフやビーチを織り交ぜた、強みを最大限に活かした欲張りセレクションで、コスパはもちろん内容としても大満足なツアーでした。

2024年7月8日 Day.6

観光やアクティビティーは続くと飽きてもったいないので、続いては静かなところでのんびり過ごそうかと宿を変えます。

喧騒から離れた宿

タウンエリアから離れたAni Marie Guest Houseに宿替えしました。

Ani Marie Guest House

こちらは今年の3月か4月頃にオープンしたばかりのようで、日本人ゲストははじめてとのこと、811.34ペソ(約¥2,236)/1泊でした。1

Ani Marie Guest House Ani Marie Guest House

滞在していた港エリアからは結構な距離があり、どうしたものかとWhatsAppで連絡を取ってみたところ、買い物に出ようと思ってたところだからと無料でピックアップに来ていただることになりました。

ありがたい、本当にありがたいです!

街から離れた立地に少し不安もあったものの、レギュラーサービスとしてコロン中心部近くのマクドナルドまでの無料送迎(22:00まで)と、それ以遠の港などは150ペソ(約¥414)ですが送迎自体はお願いできるとのことで、とくに問題にはならないことが分かりました。

McDonalds Coron

飲料水(ミネラルウォーター)は無料で提供されており、お好みで子猫とも触れ合えます。

宿の子猫たち 宿の子猫たち

山へ轟け!日比カラオケ・バトル!!

日も暮れて部屋でまったりしていると、それまで小さなスピーカーからBGM的に流れていた「YouTube洋楽ベストヒットまとめ」的な音が止まり、重低音を轟かせる大音響で聴き馴染みのないフィリピン歌謡らしきイントロが流れ始めました。

そういえば庭のレストランになぜか100Wの大型スピーカーが設置されていたな…と音の出どころに思い当たったところで熱唱が加わります。

そう、ここはカラオケ大好きフィリピン、おうちカラオケが始まったようです。

驚きつつも微笑ましく眺めていたところ、昼間にお世話になったスタッフの方がやって来て、飲み物や食べ物も色々あるので良ければ来ませんか、と。

偶然にも今日はそのスタッフさんの誕生日で、オーナーさんとスタッフさんたちによるホームパーティーが開催され、そこに誘って下さったのです。

大音響カラオケ大会 大音響カラオケ大会

海外でも認知されてそうな曲で歌えそうなのは…とか悩んでいると、「ボルテスⅤの歌(堀江美都子・こおろぎ'73)」のイントロが流れ出しマイクが向けられます。

実はフィリピンで日本アニメと言えば「超電磁マシーン ボルテスⅤ」で、今年、フィリピンで実写化された映画が日本でも劇場公開予定と、半世紀を超えた絆を持つ作品らしいです。

昭和キッズにとってロボットアニメは必修科目でしたので、かろうじてソラで歌えましたが、急なフリには焦りました。

日本の祝福系の歌というリクエストで苦し紛れに選んだ「乾杯(長渕剛)」では、フィリピンでカバー版(?)が流行ったことがあったようで、途中から皆もタガログ語の歌詞で合唱しながら「この曲って日本でもカバーされていたのか?」みたいなリアクションだったのが意外でした。

ほか、松田聖子、徳永英明、テレサ・テンあたりがウケが良かったので、フィリピンでカラオケに飛び入りする場合にはご参考まで(笑)

2024年7月13日 Day.11

たまに買い出しに街に降りては、あとは何もしない。

日数も長くなり、気付けば他の部屋のゲストも退室してしまい、私たちだけになっていました。

ザ・ビーチ

いつも通りまったりしていると、オーナー夫妻がやって来て、あとでビーチに行くけど一緒に来ませんか、と。

引き籠もっているのを見かねたのかも知れませんが、他のゲストもいないのでオフのついでですよ、と言う感じで誘ってくださいました。

木村昴似のナイスガイなオーナー主人の車で山を越えて到着したのが、Google Mapsにも情報のない、旅人ではどうやっても辿り着くのが難しそうなこちら。

Floating House

Google Mapsの衛星画像では見えませんが、フローティング・ハウスまでは岸からの長い桟橋で渡ることができます。

フローティング・ハウスへ続く桟橋 フローティング・ハウスへ続く桟橋

ゲストハウスを出る時は雨が降っていましたが、こちら側はちょうど雨も上がって日差しも出て来ました。

オーナー夫妻、ペダル・ボートにシュノーケリングと、とってもアクティブ!

こちらも負けじと年甲斐もなく飛び込み台からダイブしてみたり(道産子の多くは泳げないのでヘッピリ腰は許容いただきたく)。

フローティング・ハウス
ペダル・ボート
ウォーター・ベッド?
ダイブ!

帰りはなぜか別の道に入ったかと思いきや、先ほどの湾を見下ろす眺めの良いポイントに寄ってくださいました。

展望ポイント 展望ポイント

スタッフへの労いを兼ねたオフ日というのもゼロではなかったのだと思いますが、実のところ、おもてなしだったのだと思います。

日本人っぽく変に「すみません」と遠慮するよりは、思い切り楽しんで「ありがとう!」を最大限に伝えました。

2024年7月14日 Day.12

こちらのゲストハウス、放っておいてほしい時は放っておいてくれますし、困っていればすぐ声をかけてくれ、アットホームでありつつも距離感が絶妙。たまに帰る実家のような、日本人にはとても過ごしやすいゲストハウスだと思います。

レストランの壁にメッセージ レストランの壁にメッセージ

立地はさほど問題にはなりません、本当にオススメできるゲストハウスでしたので、是非、日本人ゲストがもっと増えることを願います。

島全体での停電も多く、街もまだまだ発展途上で不便も確かにありはしますが、そんな離島感が好きな方にはバシーンとハマるデスティネーションだと思いました。

さて、長居してしまいましたが、いよいよコロン島(ブスアンガ島)を発ちます。

夕方のフェリーで翌朝マニラへと戻り、その足で空港に居座って、深夜便で次の国へと渡ります。

2024年7月15日 Day.13

ありがとう、フィリピン!!


  1. 居心地が良く、部屋もまだ空きがありそうでしたので、追加で3泊をお願いしたところ、Booking.comで712ペソ/1泊ほどのところをキリよく700ペソ(約¥1,929)/1泊で延泊させてもらいました。 ↩︎