#1 空路フィリピンへ!海路コロン島(ブスアンガ島)へ!!
最初に向かう第1カ国目はタイ…ではなくてフィリピンです。
西回りの世界一周旅行者の玄関口と言えばタイで、まずはタイで各種ワクチンを割安で受け、陸路で周辺国へと向かうルートが一般的です。しかし、そうするとどうしてもフィリピンら辺はコースから外れてしまうので、ワクチン接種こそ遅れてしまいますが、最初にフィリピンに寄って行くことにしました。
記載内容は2024年7月時点のものです。ご旅行の際は最新の情報も合わせてご確認ください。
目次
【フィリピン共和国(Republika ng Pilipinas/Republic of the Philippines)】
通貨はフィリピン・ペソ(₱と表記)で、記事中はペソと記載します。
2024年7月現在のレートは1ペソが2.756円弱ですので、日本円へは3倍弱くらいの換算で、35ペソで100円弱の感覚ですね。
2024年7月2日 出発前夜
今回の旅に向けてアップデートしたものや買い足したもの、事前にひとまとめによけておいた荷物をバックパックに詰めてみると、明らかに入りきらない!
あとは入れるだけだと思っていたのに、何度となく出し入れしてみたり、配置を変えてみたり、いっそイチから荷物を考え直してみたりと夜中まで。
準備するならパッキングまでしてみておくべきでしたね。
2024年7月3日 Day.1
経由便の選び方
フィリピンからスタートするにあたり、毎度のことながら地元である北海道は札幌からは直行便がありません。
ひとまずSkyScannerで出発地側を到着地であるフィリピンのマニラに、目的地を日本すべての場所1に設定して検索してみると、フィリピンからは大阪と名古屋に安く行けそうなことが分かりました。そして大抵は逆もまたしかりなのです。
これで目星はついたので、札幌(CTS)〜大阪(KIX)〜マニラ(MNL)と札幌(CTS)〜名古屋(NGO)〜マニラ(MNL)とを比較し、合計額の安い名古屋経由に決め、受託手荷物と座席指定を付けて2名で¥54,780でした。
経由地である名古屋へ
長らく空けることなる我が家…とか感傷に耽る余裕もなくバタバタと家を出て、10:20新千歳空港発のPeach MM462便にて2時間ほどで中部国際空港セントレアの第1ターミナルへ到着。
安さに極振りしたので、次のマニラ行きまでは8時間も空きますが、第2ターミナルの片隅でひたすらチェックインカウンターが開くのを待ちます。
マニラへ
予定より30分ほど前にカウンターが開いたのを見かけ、すかさずチェックイン。
バックパックから解放された足で第1ターミナルのぼてぢゅうまで走り、お馴染みのプライオリティ・パス提携の「ぼてぢゅうセット」。
飲まず食わずの体にキンキンに冷えたビールが染み渡ります。
20:20中部国際空港セントレア発のJetstar GK095便にて4時間ほどでニノイ・アキノ国際空港のターミナル3へ到着。
深夜着で数時間ただ寝るだけで一泊はもったいないので、今夜はこのまま空港のL4の片隅の床で8時間ほど居座ります。
心配なのが喫煙事情ですが、ターミナル3の喫煙所はL1に降りて、ターミナルを背にして右端、Bay14と書かれた柱の奥にあります。
フィリピンはまだまだ喫煙率も高く喫煙所も限られるとあって、いつ行っても主に空港職員や旅行客でごった返していましたので、誰かしらいたなら笑顔で近づいてサムズアップから親指をクイクイ曲げるジェスチャーでライターを借りられます。
注意点は帰りで、空港内に戻る時には限られた入場専用ゲートからしか入ることができません。
チケットやパスポートなどの提示はまったく求められませんが、簡単な荷物検査と金属探知ゲートをパスする必要がありますので、手ぶらで行った方が面倒が少ないです。
近いのがこちら、Bay13とBay14の間あたりにある7番ゲート。
逆サイドで遠い、Bay2とBay3の間あたりにある2番ゲート。
どちらか片方しか開いていない感じでしたし、ときどき団体客が長蛇の列を成していることもありましたので、時間には余裕を持って行きましょう。
2024年7月4日 Day.2
Grabで空港から宿まで370ペソ(約1,020円)ほど。
この日の宿はG Square Residencesで、¥2,682/1泊でした。
この宿が少し変わっており、チェックイン時間は決められておらず、チェックインしてから24時間の滞在を一泊とするシステムでした。
コンドミニアム内にいくつものドミトリー部屋を持っている感じなのか、4ベッド(二段ベッドが2つ)部屋を二人占めでした。
すぐ隣に7-ELEVENもあり清潔で快適でしたが、エアコンが室内機と室外機に分かれたタイプではなく一体型を壁を四角くぶち抜いて設置している感じなので、作動音も大きくて外の音が筒抜け、マニラの喧騒を肌で感じられる宿でもありました。
2024年7月5日 Day.3
夜まで時間が空くので、チェックアウトして荷物だけ置かせてもらい、ちょっとだけマニラ観光に出かけます。
マニラをプチ観光
お決まりのマニラ大聖堂やサンチャゴ要塞あたりまでとGoogle Mapsで経路を調べるも、そこにあるべきバス停らしきものがまったく見つからず、うろちょろしていたところをトライシクルの兄ちゃんに付き纏われ困っていると、ちょうど道端で休憩していたデカいビルのセキュリティらしきおっちゃんが声をかけてくれました。
おっちゃん「その辺だったらあっちの角でジプニーに乗れば近くのマニラ市役所まで行けるよ。50ってふっかけられるかもしれないけど高くても15だから15以上は払うなよ。(小声で)からんでくるトライシクルなんて絶対にやめとけ。」
ありがたい、本当にありがたいです!
マニラとか負のイメージばかり報道されがちですし、(どの国でもそうですが)観光客をカモりに来る人は多かれ少なかれ必ず居ます。
観光客の耳に入るのはそういうニュースであり、多く接するのはそういう人たちであり、それでその国のイメージが定着してしまうのは悲しいですね。
一方で、もともとフィリピン人のホスピタリティー精神は非常に高いことで有名で、日本を出てたった2日ですが幾度となく実感させられました。
初ジプニーでは同乗客たちも「乗れたね!イェーイ!!どこまで行くの?」と、ロクに英語も通じない不慣れな外国人をフレンドリーに辛抱強く助けてくれ、言われた通り15ペソ(約¥42)/人でマニラ市役所まで到着。
あとは徒歩で無事にマニラ大聖堂とサンチャゴ要塞も見学できました。
帰りは同じくマニラ市役所の反対車線側に居たジプニーに乗ってみたところ、同じく15ペソ(約¥42)/人で無事にホテル近くまで帰ってくることができました。
フェリーターミナルへ
この後はエルニドで有名なパラワンの穴場、コロン島に移動します。
コロン島と言いつつ、実際には隣のブスアンガ島に行くのですが、この構図、セブ島とマクタン島との関係性にも似ていますね。
マニラからは国内線で1時間半ほどで行くことができますが、時間はとてもかかるものの横になれること、安さ、あと船旅というのもいい体験かなと、フェリーで行くことにしました。
預かってもらっていた荷物を回収し、Grabで宿から港まで350ペソ(約965円)ほど。
2Goの運航するフェリーで、チケットももちろんこちらで購入できますが、Direct Ferriesの方が安く、ツーリストクラス2名往復で¥30,386でした。
この場合、事前に2Goのチケットオフィスに行き、予約票からチケットへと換えてもらう必要があります。
チケットオフィスもそこそこ混雑していましたし、原則として出航の1時間前にはフェリーターミナル側でのチェックインが締め切られますので、2時間前くらいには到着していた方が良さそうです。
チケットに替えられたら、入ってきたゲートから外に出て、隣のゲートからターミナル側へと入り直します。
そして、ターミナル使用料104.5ペソ(約288円)/人ほどを支払ってから、フェリーターミナル内で空港式の保安検査を受けてチェックイン。
その後は待合所で搭乗を待ちますが、ここで誤算だったのは改装中なのか閉業したのか中には売店もなく、一度入ったら最後で一歩も外に出られないこと。
どうりでみんなお菓子や食べ物を持ち込んでいるはずです。
間も無く搭乗だからと思っていましたが、一向に動きがなく、結局、搭乗は1時間遅れ、出航は5時間遅れ。
調べると毎回のようにそんな調子らしく、つくづく、どうりでみんなお菓子や食べ物を持ち込んでいるはずです。
港の道を挟んで向かい側にJollibeeがあるので、港に着くなり買い込んでからチェックインに向かうと良いと思います。
船室は度を超えてエアコンばっちり、キンキンに冷えており、皆、南極観測隊かエベレスト登頂アタックかというくらいに着込んで過ごしております。
チケットにシーツと枕カバーのレンタルがコミコミでしたので、船室の近くのカウンターで借り受けました。
この時、デポジットとして身分証と引き換えになるのですが、運転免許証とか健康保険証くらいの想定らしく、パスポートはさすがに扱いに困ると断られ、外国人旅行者は現金100ペソ(約¥276)を預ける形でした(デポジットは貸与品の返却時に引き換えで戻ってきます)。
カウンターにはリネン類のレンタル料金表が貼ってあり、ここで船室の温度設定の真意を理解、LCCなどでお馴染みのブランケット商法としか思えないヤツです(笑)
ありったけの長袖類を着込み、シーツを布団代わりに、丸まって目を閉じます。
19:00マニラ発だったはずの2Go Travel St.Francis Xavier号(宣教師フランシスコ・ザビエルさんの名を冠した船ですね)は24:00過ぎ、汽笛を控えめに小さく短くポッと鳴らし、ゆっくりと港を離れて海路を南へと進み始めました。
目的地をすべての場所に設定すると就航国と料金が分かり、思いがけない経由地の発見に繋がります。直行便も良いですが、敢えて経由させて2カ国よくばりツアーなんてのも良いですよ。 ↩︎