東南アジア周遊の5カ国目、インドネシアから赤道をまたいで北半球へと、続いてマレーシアへと向かいます。

マレーシアと言えば『水曜どうでしょう』で見たジャングルと動物観察小屋『ブンブン』が知っている全てでしたが、もう一つの側面として、この旅でも何度となくお世話になったエアアジアの本拠点であり、LCCによる移動ならば、マレーシアに始まり、マレーシアを経由し、マレーシアに終わると言えるほど、今後の格安旅の最重要拠点となって行くであろう場所でもあります。

記載内容は2012年3月時点のものです。ご旅行の際は最新の情報も合わせてご確認下さい。

目次

【マレーシア(Malaysia)】

通貨はリンギット(RMと表記)で、記事中はリンギットと記載します。 2012年3月現在のレートは1リンギットが27.3円強ですので、日本円へは『30倍して1割引』くらいの換算で、4リンギットなら100円ちょっとですね。

2012年3月20日

LCC専用ターミナル

エアアジアAK1363便は定刻運行で3時間弱でマレーシアのクアラルンプール国際空港(Lapangan Terbang Antarabangsa Kuala Lumpur/Kuala Lumpur International Airport)…ではなく、ロー・コスト・キャリア・ターミナル(Low Cost Carrier Terminal)へと着陸。

ここは、駐機料や空港使用料と言ったランニングコストの削減を目的として、エアアジアがLCC専用に作り上げた空港ターミナルで、コストカットのためなら投資を厭わないという長期的な視点が、LCCへの本気度を感じさせる象徴的なターミナルです。

LCCT(ロー・コスト・キャリア・ターミナル) LCCT(ロー・コスト・キャリア・ターミナル)

…とは言え、かなり簡易的な造りとなっており、広大な駐機スペースに停止した機体からタラップ降機したら、ずらりと並ぶエアアジアの機体を横目に、プレハブ倉庫か体育館のような建物へとそぞろ歩く…その感じは間違いなくロー・コスト感はあります。

しかしその一方で、なら、ご立派なボーディングブリッジからピカピカな空港に降りるために、あなたは毎度チケット代金に数万円を積みますか?と問われれば、飛んでさえくれれば十分ですと納得出来るものです。

ロー・コスト・キャリア・ターミナルから市街への移動

LCCTを出て左手にバスターミナルがあり、KLセントラル駅(Kuala Lumpur Sentral)行きやクアラルンプール国際空港行きなど、数系統のバスが出ています。

エアアジア運行のRM10(約¥274)のKLセントラル行きに乗り込み、車窓に流れるのは走れど走れど夕暮れのヤシのプランテーション。

1時間半ほどで急に大都会のクアラルンプールはKLセントラル駅に到着です。

ペトロナスツインタワーへ

クアラルンプールと言えば世界一の2本対のビルであるペトロナスツインタワーが有名です。

ホテルに荷物を置いたら、ラピドKL(Rapid KL)で最寄り駅のKLCC駅(Stesen KLCC/KLCC LRT station)まで行き、徒歩で向かいます。

ペトロナスツインタワー ペトロナスツインタワー

ペトロナスツインタワーの下層部はブランドショップなどの商業区画となっていますが、そこを突っ切って奥に抜けると広場があり、そこから振り返ると全貌をきれいに見上げることができます。

ライトアップで夜空に白銀色にそびえる巨大ビルは近未来的で美しく、地方民の私たちにとっては感動モノだったのですが、ビルの森に暮らす東京都民とかだったりすると目新しさはなかったりするのでしょうか…。

2012年3月21日

今後のLCC旅でも寄る機会が多々ありそうなマレーシアは、クアラルンプールのような大都会からジャングルまで、様々な形の旅が出来そうであり、今後の機会にも長く楽しめそうでした。

近代的な都会でもありつつ、道行く人々はアジア系ではなくマレー系、ヒジャーブをかぶった女性など異国感も感じられ、シンガポールに物足りなさを感じはじめた方の次のディスティネーションとしても最適ではないでしょうか。